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FP1級学科を182時間で突破した勉強法【2級合格者向け体験記】

FP1級学科を182時間で突破した勉強法【2級合格者向け体験記】

「FP1級学科なんて、相当な時間がかかるんじゃないか…。」

そう思っていませんか?実は、僕はFP2級合格後、本気で勉強して学科試験に合格しました。投下した時間は182時間で、基礎点は68点、応用点は72点。決して高得点ではありませんが、限られた時間のなかでなんとか合格ラインを超えました。

この試験にチャレンジしてみて思ったことは、短期間で合格するには「何をするか」ではなく「何をしないか」という戦略的な取捨選択を徹底する必要があるということです。

本記事では、FP2級合格後に短期間で1級学科に合格した際の、具体的な学習設計と戦略をすべて公開します。

限られた時間のなかで確実に合格したい人は、ぜひ参考にしてください。

目次

FP1級の学科合格を目指したときの前提条件

FP1級の学科試験を受けた時点での状況を整理しておきます。

FP2級には2025年1月試験で合格していました。点数は8割後半で、いわゆる「ギリギリ合格」ではなく、それなりにやり込んで2級を終えていた状態です。

その後、2月は少しだけFP1級の勉強に手をつけたものの、3月は完全に勉強をサボってしまいました。「確定申告とか忙しいし…」という完全なる言い訳に甘んじていた結果です。

今思うと本当にずさんな計画ですが、この時点では「まだ時間はあるだろう」と考えており、本格的に1級対策に入れていなかったのが正直なところです。

状況が変わったのは4月に入ってからです。「このままだと間に合わない」と強い焦りを感じ、4月の頭から5月の試験日までの2ヵ月弱を、本気の勉強期間として一気に駆け抜けました。

結果として、FP1級学科の勉強期間を全体で見ると約3か月ですが、そのうち本気で集中して取り組んだのは、実質2ヵ月弱です。この期間に投下した勉強時間は、合計で182時間で、4月以降は、平均して1日3時間前後の勉強時間を確保していました。

なお、点数は以下のとおりです。

分野得点
ライフプラン・リスク33/50
金融資産運用31/38
タックスプランニング28/38
不動産27/36
相続・事業承継24/55
合計140/200

自己採点ですが、基礎編は68点でした。(ということは、応用編は72点くらい。)

高得点とはいきませんでしたが、なんとか合格点数は超えられました。

FP1級の学科を182時間で合格したを成立させた学習設計

限られた時間で合格に到達するには、勉強の「やり方」が全てを左右します。ここでは、182時間という時間制約のなかで実際に機能した学習設計の核となる考え方を紹介します。

  • 最初に全体像と勝ち筋を決めてから勉強を始めた
  • 教材を絞りを完走する前提で組んだ
  • インプットを最小化し、問題演習から入る設計にした
  • 基礎編は「網羅しない」前提で得点効率を最優先した

ひとつずつ詳しく解説します。

最初に全体像と勝ち筋を決めてから勉強を始めた

勉強を開始する前に、僕が最優先したのは「全体像と勝ち筋」を明確にすることでした。

YouTubeやネットで情報を集めて「どの参考書が最適か」「どの分野が勉強しやすいか」「どういう勉強法が有効か」について徹底的にリサーチしました。

そのときに気づいたのが「捨てる戦略」の大切さです。

「税金や相続は難しいので完璧を目指さず、みんなが解ける問題で絶対に落とさない。」
「投資や金融はかんたんだから、ここで高得点を狙う。」

このメリハリが合格の鍵になりました。全体像が見えれば、限られた時間で最大の成果を出せます。

教材を絞りを完走する前提で組んだ

短時間で合格するためには、教材選びは戦略的である必要があります。

情報収集の結果、参考書は1種類に絞ると決めました。複数の教材に手を出すと、どれも中途半端になるからです。質の高い参考書を使ってやりこむほうが、合格に必要な知識は十分に身につきます。今回は「TEPPEN」シリーズを愛用しました。

愛用した参考書
引用:Amazon
引用:Amazon

参考書を1冊に絞ったことで、迷わずに走り切れます。「次はこの参考書もやろう」といった寄り道をしない。その潔さが、限られた時間のなかで力を発揮したと考えています。

余談ですが、「応用編→基礎編」の順で勉強することも重要だと感じます。実は、応用編のほうが点数がとりやすいので、先に応用編を勉強して一定の得点力を確保するのがおすすめです。

僕は基礎編から勉強してしまいましたが、この点は戦略をミスったと感じています。

インプットを最小化し、問題演習から入る設計にした

FP2級で基礎は十分に習得していたため、FP1級では新たにテキストを読み直すのではなく、ひたすら問題を解くという戦略を取りました。わからない論点が出たら、その論点と周辺のポイントで覚える。この「逆算型学習」が時短の鍵になったと実感しています。

具体的には「TEPPEN」という問題集を使い、最初から過去問演習に取り組みました。体系的に学ぶのではなく、問題を通じて必要な知識だけを吸収する。これなら無駄がありません。

ただし、重要な注意点があります。FP2級をギリギリで合格した人は、先にテキストで基礎を固めてから問題演習に進んだほうがいいでしょう。僕はFP2級で8割後半の点数を取っていたから、この方法が成立しました。

自分の基礎レベルに合わせて、戦略を調整することが大切です。

基礎編は「網羅しない」前提で得点効率を最優先した

合格に必要なのは60点です。そのため、すべての論点を完璧にする必要はありません僕は、得意・不得意ではなく「みんなが解ける問題」と「みんなが落とす問題」で判断しました。

投資や金融は比較的点が取りやすいので、ここで高得点を狙う。
税金や相続は難しく出題パターンも複雑なので、完璧を目指さず「できる範囲」に留める。

このメリハリをつけることでかなり勉強を進めやすくなりました。

試験形式ごとに戦略も異なります。基礎試験では、過去問を網羅的にやらず、問題集の大事な部分だけに集中。応用試験では過去10年分をやるなど、試験形式によって戦略を変えました。

限られた時間では、すべてを網羅することは不可能です。「誰もが落とす問題は捨てる」という割り切りが、短時間合格を成立させたと考えています。


FP1級の学科試験を合格するための具体的戦略

学習設計の方向性を決めたら、次は「どうやって走り切るか」という実行戦略が重要です。ここでは、試験当日まで実際に機能した4つの具体的な戦略を紹介します。

  • モチベーションに頼らない習慣設計を最優先した
  • 仕上げる論点と捨てる論点を明確に分けた
  • 直前期は「伸びしろが残っている論点」だけを潰した
  • 本番は基礎(午前)よりも応用(午後)に力を入れた

ひとつずつ見ていきましょう。

モチベーションに頼らない習慣設計を最優先した

「5月に絶対受かる」という決意は固かったですが、毎日のモチベーションを高く保つのは現実的ではありません。そこで重要なのが「やる気がなくても続く仕組み」を作ることです。

具体的には、最初の3日間で自分が1日でこなせる勉強量を計測し、その70%を毎日の目標に設定しました。やる気がない日でも達成できる水準にすることで、「毎日やるべきことを達成している」という小さな成功体験を積み重ねられます。

さらに重要だったのが「やらない日を作らない」ルールです。調子が悪い日は3時間ではなく1時間だけやる。完璧を目指さず、継続を優先する。この習慣が182時間を走り切る原動力になりました。

モチベーションには、必ず波があります。その波に左右されない「仕組み」を作ることが、長期的な勉強を成立させる秘訣です。

仕上げる論点と捨てる論点を明確に分けた

合格には「みんなが解ける問題を落とさないこと」が最重要です。そのため、僕は論点を3つに分類して整理しました。

レベル感詳細
必ず仕上げる金融資産運用など、出題ポイントが固定的で点が取りやすい分野。ここで満点を狙う。
完璧を目指さない税金や相続など、難しく出題パターンも複雑。他の受験生も落とす問題なので、深入りしない。
積極的に捨てる過去にほぼ出ていない、今年だけの選択肢。多くの受験生が落とすので、時間をかける価値がない。

たとえば、応用試験の計算問題では、「法人税なら点が取れるけど、所得税は難しい」と分析し、法人税を徹底的に仕上げました

限られた時間では、完璧を目指すより「確実に得点できる分野を極める」ほうが、合格に近づきます。自分の弱点と周りが確実に取ってくる分野を把握することが、戦略の第一歩といえるでしょう。

直前期は「伸びしろが残っている論点」だけを潰した

試験1週間前、まだ合格点である60%を超える実感がありませんでした。そこで、重要なのは「できない論点すべてをやる」のではなく「やればできるようになる論点」を選ぶことです。

僕は、基礎試験の計算問題に注目しました。

  • 難易度は高くないのに、まだ不安定な問題。
  • ほかの受験生は得点してくるであろう論点。

この条件が揃った部分として、基礎試験の計算問題が当てはまりました。なので、試験の前日にFP1級過去問道場で計算問題だけをピックアップして約60問を一気に解き切りました。

引用:FP1級過去問道場

結果、試験本番では基礎編の計算問題は1問も落としませんでした

直前期の時間は限られています。「難しくて誰もが落とす問題」ではなく「できるようになれば確実に得点につながる論点」を見極める。その見極めが、最後の伸びを生み出します。

本番は基礎を引きずらず、応用に最大限集中した

試験当日の時間配分も、全体戦略の重要な一部です。

基礎試験は2時間半の時間枠に対して、1時間半で終わりました。わからない問題に時間をかけても解けないので、ひととおり解けたのであれば早めに切り上げることが重要です。余った時間は、コンビニのおにぎりを胃に流し込みながら、応用試験の最終確認に切り替えました。

応用試験は細かい計算が多く、時間ギリギリでした。脳の疲れも溜まっていて、ぼんやりしながら解いていたのが正直なところです。

本当に焦ったのは、残り10分の時点でケアレスミスがたくさん見つかり、ギリギリまで修正作業に奔走しました。ここは、本当に危なかったです。

大事なのは「基礎編で消耗しない」ことです。基礎で完璧を目指すのではなく、実技に体力を残す。試験は複数科目あるので、全体のパフォーマンスを最大化する視点が必要です。

「基礎は必要最低限の点数を狙い、応用に集中する」という割り切りで、限られた時間と体力を配分しました。

FP1級の学科試験を最短で合格できた理由を自分なりに深堀り

ここまで、学習設計や具体的な戦略を紹介してきましたが、182時間という限られた時間で合格できた理由は、戦略だけではありません。その背景にある「考え方の軸」を振り返ることで、より深く戦略の効果を理解できます。ここでは、以下の4つのポイントについて深堀しました。

  • FP2級を「9割狙い」で仕上げたことが土台になっていた
  • 自己評価を点数の伸びではなく努力を継続する姿勢に重きを置いた
  • 勉強は才能より「やり方と気持ち」で決まると確信していた
  • 難問・レア論点で体力と時間を消耗することを避けた

ひとつずつ見ていきましょう!

FP2級を「9割狙い」で仕上げたことが土台になった

僕は、FP2級について、FP1級を受けるための前階段だと捉えていました。そのため、FP2級では9割近い得点を目指して、徹底的にやり込みました基礎を2級の勉強で固めておいたことが、FP1級の短時間合格を可能にしたと考えています。

FP1級ではインプットを最小化し、問題演習から始められました。わからない論点をピンポイントで覚える方法が成立したのは、FP2級の完成度があったからこそです。

もし、FP2級をギリギリで合格していたら、FP1級でも先にテキストを読み直す必要があったでしょう

資格試験は「今の級を完璧にする」という地道な積み重ねが、次の級を最短で突破するカギになります。短時間合格は、前段階の仕上がりで決まるのだと実感しています。

自己評価を点数の伸びではなく努力を継続する姿勢に置いたから

試験1週間前、予想合格点の60%を超える実感がなく、正直焦りました。そこで、あえて「毎日やるべきことをできているか」を基準に自分を評価していました。

モチベーションに頼ることなく、やる気がない日も1時間はやる。

目標は完璧な点数ではなく「毎日の継続」です。この姿勢が、最後の伸びを生み出したと考えています。

重要なのは「過去問で何点取った」より「今日も習慣を守れた」という小さな成功体験の積み重ねです。それが、試験直前期の不安な状況でも走り切る原動力になりました。

その習慣を執念深く守った甲斐もあり、本番のギリギリまでケアレスミスを修正し、滑り込みで合格しました。完璧な準備ではなく、最後まで「今できることをやる」という継続の力が決め手だったといえます。

点数で一喜一憂するのではなく、プロセスを信じて走り切る。その姿勢が、短時間合格を成立させたと感じています。

勉強は才能より「やり方と気持ち」で決まると確信していた

実は、僕には大学受験で失敗した経験があります。そのとき、自分の頭が悪いせいだと思い込んでいました。

でも、大学生になって塾講師のアルバイトをするなかで、あることに気がつきました。

それは、合格不合格を分けるのは、個人のスペックより「正しいやり方を選びとれるか」「事故効力感の高いマインドセットを持っているか」の2点だったと。

そのため、FP1級の挑戦においても「限られた時間でもやり方さえ正しければ受かる」という確信を持っていました。参考書を1冊に絞り、得点効率を最優先する。この戦略が、時間的な制約を補いました。

加えて重要だったのが「気持ちの持ち方」です。5月に絶対に受かるという決意で、モチベーションに頼らない習慣を作った。試験直前でも「完璧ではなく、今できることをやる」という前向きな姿勢を保ちました。

才能や環境は変えられませんが、やり方と気持ちは変えられます。その信念が、短時間突破を成立させたのだと確信しています。

難問・レア論点で体力と時間を消耗することを避けた

過去そんなに出ていない、今年だけの選択肢に深入りしないこと。これが短時間合格の鉄則です。なぜなら、そういう問題は難易度が高く、ほかの受験生も落とすから。

僕は「多くの受験生が失点するであろう問題は捨てる」という割り切りをしました。税金や相続の複雑な応用問題も、完璧を目指さず「できる範囲」に留めました。

一方、投資や金融など「みんなが解ける問題」には時間を使いました。ここで満点を狙う。この選別が、限られた時間を最大活用する秘訣です。

試験1週間前、予想合格点の60%を超える実感がなくても、焦らない。難しい問題に時間をかけるのではなく「できていない分野の中でも、確実に得点につながる論点」を潰す。

難問・奇問を正解するより確実な得点その視点が、短時間突破を成立させたと考えています。

FP1級学科試験の最短合格に必要なのは才能より戦略

最後に、短時間合格の本質を一言で表すなら、それは「戦略」です。

受験生として大事なのは「何をするか」より「何をしないか」です。僕は参考書を1冊に絞り、応用から基礎へ進む順序を逆転させました。基礎ができても応用に直結しないから、費用対効果が圧倒的にちがいます。

さらに「捨てる勇気」を持ちました。税金や相続は難しく、みんなも落とします。ここに時間をかけず、投資や金融で満点を狙う。得意・不得意ではなく「みんなが解ける問題で落とさない」という視点で、論点を選別しました。

直前期も重要です。難問に時間をかけるのではなく「できていない分野の中でも、確実に得点につながる論点」だけを潰す。試験前日、計算問題約60問を一気に解いた結果、本番では1問も落としませんでした。

才能は変えられませんが、戦略は変えられます。限られた時間でも、正しいやり方なら合格をつかみ取る可能性をグンと上げられるでしょう。

FP1級の受験を考えている方は、本記事の内容を参考にぜひチャレンジしてみてください!

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